【読みたいことを書けばいい】文章書くのが苦手だった自分がブログをはじめるきっかけになった書籍

読みたいことを、書けばいい。

皆さんは文章を書くことが得意でしょうか?

自分はとても苦手意識があり、一番嫌いな夏休みの宿題は読書感想文でした。

自分なんかがブログを書くなんて当時は思ってもいませんでしたが、今思うと大きなきっかけになった書籍である田中泰延さんの著書「読みたいことを、書けばいい。」についてシェアさせていただきます。

こんな人におすすめ!!
  • ブログやライティングの仕事をしている方
  • SNSやYoutubeなどで発信をしている方
  • 書くことに苦手意識のある方
  • 就職活動や転職活動をしている方

「読みたいことを、書けばいい。」とは?

この書籍の著者は田中泰延さんというおじさんです。

24年ほど電通でコピーライター・CMプランナーとして活躍し、2016年以降はフリーランスとして「青年失業家」を名乗り執筆活動を行っている、実績もありながらちょっと変わった人という印象です。

下記に田中泰延さんのブログの一部を掲載させていただきます。なんとなく人となりというか、どんな方なのか少しだけ感じとることができるかもしれません。

心を掴まれたエントリーシート

本書の中では、見開き1ページで著者が電通に入社したときのエントリーシートが掲載されています。

自分は人事部でも採用担当でもありませんが、このページ見た瞬間、田中さんそのものに興味を持ってしまいました。

きれいな文書や模範解答のようなエントリーシートしか知らない自分にとっては、この人がどんな発言をし、どんな文章を書くのかが気になってしまい、気づけば本を読み切ってしまいました。

P.S 最近こちらの記事にエントリーシートが掲載されておりました。

「読みたいことを、書けばいい。」から学んだこと

本書は読み物としても面白いのですが、ブログを書く上で学びになったところも多くありました。一部になりますが紹介します。

ターゲットなど想定しなくていい

僕自身、普段はWEB関連のプログラムを書いたりする仕事をしているため、WEB広告などの基礎は一通り知っているつもりでした。

だからこそ、この意見が一番おどろきました。なぜなら、広告業界などのセオリーがターゲット論と思っていたからです。

広告のを見て実際にサービスを利用するや商品を購入する人を「ターゲット」として定義して、そこに向けてメッセージを考えたりする世界だと思っていた。実際他の文章術の書籍やブログなんかでもよく語られる内容である。

田中さん曰く、広告とは所詮どこかに置かれているものだといっています。

広告はターゲットに届けるものだ、なんていう人もいるが、誰かに届けられることは非常に少なく、実際に広告はテレビ、WEB、新聞、看板など、いろんな人が目に触れるプラットフォームに「置かれる」ものだ。

「読みたいことを、書けばいい。」より引用

この前提に立つと、特定の誰かを仮想することで読んでくれるチャンスを逃してしまう可能性があるとも説いていました。

それよりも、自分自身が読みたい、面白いと思う文章を書く方が良いという。そうでなければ、書くこと自体が無駄になってしまうからです。

誰かがもう書いているなら読み手でいよう

いざ記事を書こうと思ったとき、同じような意見や感想がないかは確認するようしています。

このとき、たまに「この人の記事、めちゃめちゃ裏付けもしっかりしててすげーわかりやすいじゃん」と思うときも多くあります。この記事を真似して似たような記事を書くことはできるでしょうが、それは他者にとって価値のある記事といえるのか少し疑問です。

なにより、何かを真似て書く文章ほど退屈なこともないというのがこの章の話でした。

もしそれでも書くなら、その他者より深い文章を書くか、違う観点で書くことが大切です。

物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛

これはライターでなくともあらゆることで言えることだと思っています。文章を書くことの大半の時間は「調べる」です。

自分も本業ではプログラムを書いているのですが、コードを書く時間より圧倒的に調べる時間が多いです。(プログラム書いたことがある人ならわかるはず)

そして、その時頼るのは個人のブログなどの二次情報を見ることもありますが、最も信頼できるのは公式ドキュメント、つまり一次情報です。

手っ取り早く使い方を知りたい場合などは二次情報のほうが読みやすくとっつきやすいのも事実です。ただ、文章を書いたりなにかアウトプットをする場合は、一次情報に触れることで理解度が深まります

何を書いたかよりも誰が書いたか

「誰が書いたか、より中身が重要」

といった綺麗事を言わないのがこの人の魅力です。

どれだけ質が良いものを書いても、誰が書いたかが重視されるという事実は実際あります。ライターだからこその説得力があります。実際著名人の発言には勝てない。自分がすごくいいことツイートしても、芸能人の「おはよう」には勝てないのです。

ただ有名になりたい、バズりたいという目的であれば物を書くより手っ取り早い方法はあると思います。書くということは、沢山の人のリアクションを得るためではなく、根っこの部分では自分自身が本当に面白いと思うものをかきたいと気づかせてくれました。

とはいえ、凡人としてはそれなりにバズりたいし反応はほしいですがww

ビジネス書を読んだところで人生は変わらない

ただ、どう考えてもここで一番お金を儲けるのは、本を読んだ人たちではなくそのビジネス書を書いて印税をもらう著者であることを忘れてはいけない。

「読みたいことを、書けばいい。」より引用

とはいえ、こうしたビジネス書に何かを書くことができるのは、ビジネスのなかで行ったとてつもなく長い思考や、それを実践した経験、そして何より実績をもとに書き起こされているのも事実だ。だから説得力があり、妙に納得してしまう。

つまり、説得力を持たせる結論を出すには、それまでの過程が支えていることも、同時に忘れてはいけない。

自分にとって面白いと思うものとは何か?

書籍をよんで僕自身も自分が読みたいと思う文章、面白い文章が何かを書き出してみました。

自分もアウトプットをするときには特に注意します。

  • 書き手の人物像が垣間見えるもの
  • 引用元のソースが明確で信頼性があるもの
  • 具体的な経験談や想いが散りばめられた文章
  • 自分の行動に変化が起こるもの

まとめ

ブログを書いていると最初は自由に書いていても、書けば書くほど「この記事は誰かのためになるのか?」とか「このジャンルでは流入が少ないのでは?」とビジネス的に考えてしまいがちでした。

しかし、本書を読むことで自分が面白いと思えることを書くべきだと気づくことができました。

社会を良くするためでも、困っている人を助けたいでもなく「書きたい」というシンプルな欲求を大切にしたいと思います。

「書く」という行為に濃密に向き合っている人でないと出せない説得力と言葉の力があります。改めて、ブログなど書く行為をする方には一度読んでみてはいかがでしょう?

本記事では、この本の魅力は10分の1も伝えられていませんが、少しでも興味を持った方がいれば幸いです。それではまた~