2020年3月、コロナウィルスが蔓延して生活が激変しました。
その当時、ちょうど妻が仕事をやめてお腹に子供を授かったタイミングで、胎児への影響もわからず、本当に心配と不安の連続でした。
幸いなことに、勤務先では4月ごろから全社的にリモートワークが始まり、ほとんど外出せずに仕事ができるようになり、その後は感染対策も徹底したおかげもあって、今は無事に子供も生まれて元気に育っています。
と、リモートワークの恩恵を多大に受けた自分ですが、メリットもあれば苦労したこともたくさんありました。
目次
リモートワークにより家庭内で苦労したこと
リモートワークが始まり、子供が生まれ、想像以上に仕事が捗らない日々が続きました。その一部を紹介します。
プライベートと仕事の切り分けが難しい
私が住んでいるマンションは仕切りはあるもののほぼ1LDKだったので同じ生活空間で過ごしていました。
子供が小さく、目を完全に離すこともしづらいこともあり、どうしてもプライベートと仕事の切り替えが難しいときがありました。
大切な打ち合わせの直前、プログラムを集中して書きたいときに、子供が泣きじゃくって聞き取れなかったり、家族に話しかけられたりしてテンパる場面が少なくありませんでした。
仕事に集中するためにやったこと
1つはスケジュールの共有です。
大事な打ち合わせの予定などは事前に伝えておくようにしていました。
もう1つは、ステータス表示です。
何かというと、自分が手が離せないのかだけでも外からすぐわかるようにしました。
具体的には、置物の向きを変えるなどして今話しかけられるのか、取り込み中なのかだけでも知らせるようにしました。
とはいえ、完全に防げないので家族で試行錯誤して対処するようにしています。
ひとりの時間を確保するのが難しい
家族との時間は圧倒的に増えましたが、一方で他人と時間そして自分ひとりの時間が激減しました。
自分がコントロールできていないというのもありますが、子育てしながらのリモートワークではどうしても家族優先になってしまいます。
更にコロナ禍ということもあり、家族以外のコミュニティと接する機会は減らざるを得ません。
ひとりの時間を確保するためにやっていること
結論から言うと、仕方がないこととある程度割り切っています。。。
Twitterでも同じ悩みを持つエンジニアは多そうでしたので、多くの人の悩みなんだろうな、と思っています。
朝なるべく早く起きる
毎回ではないのですが、子供がある程度ぐっすり寝ていてくれた場合は5時や6時ごろから時間を確保することもあります。
夜泣きがひどいときなど、そもそも睡眠を確保できなかったときは諦めています。あくまで睡眠 > ひとりの時間というゆるい感じで時間を確保しています
他にもお昼寝している最中などで隙を見つけてはこうして何かを書いたり、本を読んだりしています。
生活音を垂れ流してしまう
リモートワークあるあるですねww
最近はかなり減りましたが、当初はミュートし忘れて家族と会話してそれがそのまま垂れ流されていたことも何度かありました。
妻「しごといつ終わるの?」
俺「19時ごろかな」
妻「こどもお風呂にいれるから時間通りに終われる?」
みたいな会話もそのまま垂れ流してしまい、「うわぁぁ」となることもよくありました。
下記の記事でも、リモートワーク1番の悩みは「ビデオ会議に生活音が入り込んでしまうこと」のようですね。
コロナで勃発!共働き夫婦の家庭内ストレス「妻は80% 夫は40%」 | ライフスタイル|VERY[ヴェリィ]公式サイト|光文社
リモートワークにより仕事面で苦労したこと
ここからは仕事で実際やりづらさを感じた部分です、会社や組織体制にもよりますので参考までに。
同僚や他部署との関わりが希薄になりがち
出社していたときと比べると、ランチや飲み会もなくなるのはもちろんすれ違いざまの談笑なども減ってしまう傾向にあります。
ある意味生産性向上にはつながりますが、どうしても一体感みたいなものは薄くなるように感じる用に思います。
また、チャットなどの文面のコミュニケーションが増える一方で、場合によっては認識齟齬や温度感を正しく伝達できなかったり受け取れないことも発生していました。
込み入った話はチャットだけでなくビデオ会議で行う
チャットだけでは正しく温度感が伝わらなかったりすることもあるので、込み入った話はビデオで話すようにしました。
また、雑談もタイムを設けるなどして自然と払拭されたように思います。
上司や周りの人に評価をしてもらいにくい
リモートになったことで、直接的に評価者と関わる機会が薄くなり、仕事内容などを評価されにくくなる、という経験がありました。
わかりやすく目に見えるような実績があれば別ですが、今まで自然に見てもらえていた部分が見てもらえていない、ということは起こりやすくなると思います。
可能な限りわかりやすく丁寧に説明する努める
職種によっても難しさは異なると思いますが、成果をわかりやすく伝えていくことに尽きる、と思っています。
目標時にある程度評価しやすい数字を設定しておくこと、その進捗をこまめに報告することで認識齟齬を減らすように努めていました。
「あいつは何やってるかわからない」みたいな状態はお互いにとってめちゃくちゃ辛いので、わかってもらえるように可能な限り努力しました。
リモートワークによる恩恵
通勤時間が減り、家族との時間が増える
自分は家から会社まで約1時間ほど通勤にかかっていたので、毎日2時間ほど時間が増えるのは非常に大きいです。
特に子供が生まれてからは目が離せないこともあり、家事と子育ての妻一人に任せるのは非常に負担がかかります。この時間があるだけで、多少は負担を軽くできるだけでも大きいです。
自分のように子育てしていない方でも、通勤時間を他のプライベートの時間に当てることができるのは非常に大きいと思います。
家事のコントロールがしやすい
洗濯物の出し入れできるのはマジででかいです。
昼休憩に風呂掃除や洗い物しておくことができたり、うまくやれば効率よく回すことができます。
急な体調不良等に対応しやすい
急に病院に行く必要がある、といったときに対処がしやすいです。
実際子供が生まれるとき、体調が悪かったときなどに柔軟に動くことができました。会社では駆けつけるまでに結構な時間差がありますが、それもありません。
まとめ
憧れのリモートワークにも良い点もあれば悪い点もありました。
特にコロナになってからのこの1年半は試行錯誤の連続でしたが、ようやく新しい働き方としてうまく活用できるようになってきています。
ここまで苦労もたくさんありましたが、我が家にとっては非常に恩恵が大きく、今後もリモートワークは積極的に活用したいと思っています。
特に自分と同じ子育て世代にとっては新しい選択肢として、もっと積極的に使えるように広まってほしいと思っています。
コロナが収束したとしても、家族を支えていきやすい働き方なので、少しでも新しい選択肢として広まってほしいと思います。