308リダイレクトとはなにか?301と何が違うのか?

ページをドメイン移管やURL変更して別ページに移管などをした場合、利用者およびクローラーのためにリダイレクトの設定を行う必要があります。

このとき、よく使うのが301リダイレクトと302リダイレクトでしたが、最近は307や308もあると小耳に挟み、いまいち違いがわからなかったので、備忘録がてら調べたことをまとめます。

TLDR

結論から言うと、308はPermanent Redirect(恒久的リダイレクト)で、基本的には301と近い位置づけですが、308はPOSTからGETへHTTPメソッドの変更を禁じているため、301よりも厳格なステータスとなります。

また、Googleでは308を301と同様に扱うと宣言しており、実際に公式ドキュメントにも掲載されています。

本当にそうなの?ということで詳しくは以下で解説します。

308 Permanent Redirect とは?

MDNでは下記のように記載されている。

The HyperText Transfer Protocol (HTTP) 308 Permanent Redirect リダイレクトステータスコードは、リクエストされたリソースが Location ヘッダーで示された URL へ完全に移動したことを示します。ブラウザーはこのページにリダイレクトし、検索エンジンはリソースへのリンクを更新します (「SEO 用語」では、「リンクジュース」が新しい URL に送られたと言われます)。
308 Permanent Redirect – HTTP | MDN

ふむ、完全に移動したことを示す、ってことは一見301と大差ないようなステータスに見える。。。

んじゃ、301はどうなんだっけとみてみると

The HyperText Transfer Protocol (HTTP) の 301 Moved Permanently リダイレクトステータスコードは、リクエストされたリソースが Location ヘッダーで示された URL へ完全に移動したことを示します。ブラウザーはこのページにリダイレクトし、検索エンジンはリソースへのリンクを更新します (「SEO 用語」では、「リンクジュース」が新しい URL に送られたと言われます)。
301 Moved Permanently – HTTP | MDN

ん、一緒じゃね?

うーんよくわからんがもう少し読んで見ると、、、

リダイレクトが行われるとき、仕様書ではメソッド (と本文) を変更しないよう要求していますが、すべてのユーザーエージェントが従っている訳ではありません。 – まだこの種のバグが発生するソフトウェアが見つかるでしょう。従って、 301 のコードは GET または HEAD メソッドのみに使用し、このステータスでは明確にメソッドの変更が禁止されているので、 POST メソッドでは代わりに 308 Permanent Redirect を使用することが推奨されています。
301 Moved Permanently – HTTP | MDN

あ、なるほど。301はHTTPメソッドを変更しない使用ではあるものの、そうでない挙動をする場合もあるのか。

ってことは、少なくともPOSTの場合は308を使うのが良さそうだ。

改めて308の方みてみると、、、

301 の場合は不正に GET メソッドに変更される可能性があるのに対し、このコードの場合はリクエストメソッドと本文が変更されません。
308 Permanent Redirect – HTTP | MDN

つまり、まとめると

301は基本的にGETメソッドのみを利用することが正しい
しかし、古くからある301はHTTPメソッドの変更ができてしまう可能性があるため、不正にPOSTからGETに変更されたりするリスクが有る
対して新しくできた308は、HTTPメソッドの変更ができないため、301と同じく恒久的なURL変更をあらわしつつ301よりも厳格（HTTPメソッドの変更ができない）なステータスである