IT業界に進んだ人なら一度は耳にしたことがあるであろう資格の1つであるのが基本情報技術者試験です。
自分は新卒で未経験からシステム業界で働くことになってから、最初の目標として定めました。
とはいえ、1ヶ月や2ヶ月の勉強でかつ一発で受かったわけではありません。(応用も含めると5回ほど受験してようやく受かることができたレベルです。)
お世辞にもストイックに勉強しまくっていたタイプではありませんが、こうして応用情報まで取得することができています。
ゆるめの経歴ですが、自分なりに合格のために気をつけていたことなどもありますので紹介させていただきます。
目次
基本情報技術者試験とは?
情報処理技術者試験の1つで、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催しており、基本情報技術者試験(FEとも呼ばれる)はITエンジニアの登竜門と言われています。
基本情報技術者試験の合格率
基本情報の合格率は2009年から2020年頃までの10年近くは約20%から30%が合格していました。
ただ、コロナになり応募者が激減(昨年約9万人に対し、3万7千人程度)したものの、合格率は驚異の40%超えになったそうです。ここまで顕著に合格率が増加したのは例にありません。
基本情報は会場にたどり着くのが0次試験と言われるほど、受験率が低い(応募したが受験しない)のも特徴でしたがコロナの影響で厳選された方々が受験に望んでいることが数値からも読み取れます。
情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表(平成21年度春期以降)
基本情報技術者試験の概要
試験は午前と午後の部があり、合計で5時間という長丁場になります。
さすが国家試験だけあって長い。。。これだけでも心が折れそうになりますね。
午前 | 午後 | |
---|---|---|
試験時間 | 150分 | 150分 |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 多肢選択式 |
出題数 解答数 | 出題数:80問 解答数:80問 | 出題数:11問 解答数:5問 |
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:基本情報技術者試験
午前問題、午後問題の両方で60点取れば合格と言われています。そのため、午前の例では配点によるブレはあるものの約48問を正解すれば突破できる計算になります。
勉強するときに気をつけていたこと
さて、5回も受けたので当然最短ルートの効率の良い勉強だけではありませんでした。ここからは悪い方法も交えつつ紹介します。
完璧に覚えようとしない
未経験者あるあるですね。
自分は特に、基礎レベルで何もわかっていないという気持ちが強かったこともあり、参考書の隅から隅まで目を通してから過去問をやってみよう!という学習計画ではじめました。
はっきりいいますが完全に悪手でした。
基本情報技術者試験では、基本的に浅く広い知識が求められます。2進数や論理演算だけ完璧に覚えても受からないような試験になっています。
もちろん、基礎勉強は大切です。ただ、概要を理解するレベルで十分ですので1〜2週間で十分です。それよりも、どんどん問題を解く時間を割くようにしましょう。
おすすめの書籍や参考書
どうしても基礎レベルで不安な方は、キタミ式の参考者がおすすめです。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和03年:書籍案内|技術評論社
基本情報の参考者は文字だけだと想像しづらいですが、本書はイラストも多くわかりやすいことでかなり有名です。
また、基本情報技術者試験ドットコムさんでもおすすめ書籍を紹介されています。
こちらも参考にすると良いかもしれません。
過去問を解いて現在地を把握する
最近ドラゴン桜でも阿部ちゃんが言っていたので間違いないでしょうw
自分の現在地を把握するため、未経験の人も、何度か受験した人も、まずは過去問を1度1週してみることがおすすめです。
大事なのは、このときの点数素直に受け止めることです。
自己採点をし、自分が苦手な部分や得意な部分をまずは把握しましょう。そこから、足りていないところから勉強して効率よく点数アップにつなげていきましょう。
具体的な勉強方法は基本情報技術者試験ドットコムがおすすめです。
過去問の情報量の多さ、使い勝手の良さもあり、午前問題だけならこのサイトだけでも合格できると言って過言ではありません。スキマ時間に数問過去問を解いてみるといったこともできるので是非活用してみましょう!
過去問は解くだけでなく解説もよく読む
過去問の自己採点をするときは解説をよく読むことが重要です。
何事も、間違った場合になにも振り返らないと成長ができません。
自分は過去問で間違っていたなら、必ずなぜ間違っていたのか、自分の回答だとなぜだめなのかを理解できるまで解説を読むようにしていました。
1問1問こんなことをするのは非効率に思うかもしれませんが、この積み重ねのおかげで自分は点数を上げることができたと思います。
1日5問~10問ずつでもいいので、過去問を解くなら必ずセットで解説を読むことをオススメします!
できれば友人や同僚などと複数人で受験する
自分は当時働いていた会社の同僚が集団受験をしてくれていたのでこれに乗っかりました。また、定期的に勉強会なども開催していました。
僕自身はあまり勉強会などは参加できませんでしたが、仲間で受験することでモチベーションが維持できたり、受験そのもののハードルを下げる要因になったりもします。
一人ではなかなか勉強を続けられないタイプの方はこうしたアプローチも有効かもしれません。
なるべく早く試験を予約してしまう
人間は本質的にめんどくさがりです。
あるときは絶対に試験を受けようと思っても、後回しにしては結局受けないという人も実際非常に多いです。
申し込みを開始したらさっさとお金を払ってしまうのが荒っぽいですがおすすめです。変に迷う前に受験料払ったほうが覚悟が決まり、勉強にも身が入ります。
試験をきちんと受ける
基本情報試験の合格率は20~30%とかなり低いですが、これは単純に試験の難易度だけでなく、そもそも受講しない人が多いのも原因と言われています。
自分の意志というよりは、会社から取ったほういいと言われたとかという形なので仕方ないのかもしれません。実際自分の周りにもそもそも受験日に寝坊した人、遊びの予定を入れてしまう人などがたくさんいました。
自分で払った受験料ですし、IPAにとってはただただ5,000円(今は7,500円かな?)が入るので全然良いとも思います。
ただ、本当に受験に受かりたい方はこうしたことはせずに落ちるとわかっても受けた方が今後にもつながると思います。
落ちたときに諦めずに次回も受験する
自分が合格できた理由があるとすれば、間違いなくこれです。
国家試験だろうが、お金と気持ちさえあれば何度でも挑戦することができます。
と、最後の最後に根性論ですが、せっかく勉強していても途中でやめてしまうなどして資格を取得できなかった人たちを何人も見てきました。
資格より大切なものや時間はあると思いますが、せっかくお金も時間もかけたのなら諦めずに挑戦してみるのも1つかなと思います。
まとめ
ここまでのノウハウをまとめます。
- 完璧に覚えようとしない
- 過去問を解いて現在地を把握する
- 基本情報技術者試験ドットコムがおすすめ!
- 過去問は解くだけでなく解説もよく読む
- できれば友人や同僚などと複数人で受験する
- なるべく早く試験を予約してしまう
- 試験をきちんと受ける
- 落ちても次回受験する(諦めない)
上記の事項を全部やれば受かる、とは思いませんが少しはヒントになれば幸いです!
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