こんにちは。筆者はかれこれ6年程HHKBを使っています。「キーボードに2万も3万も出すとか意味わからんww」と考えていた時期が私にもありました。
そんな魅力たっぷりのHHKBですが、種類も多いしどれを選べば良いかを判断するのはなかなか難しいと思います。
自分の経験則を元に選ぶときのポイントを整理しました。
HHKBを選ぶときの参考になれば幸いです。
目次
そもそも HHKB とは?
初めての方も知っている方も、本家のプロモーションムービは見ていただきたいです。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
東京大学 和田英一 名誉教授の談話
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
黒田崇矢さんの渋いナレーションも玄人感が出ていて大好きです。
もともとHHKBに興味を持ったのは、会社のエンジニアの先輩がHHKBの有線モデルを貸してくれたのがきっかけです。
新しい外付けキーボードが欲しくなってきたときに借り、その打鍵感に取り憑かれてしまい、プライムデーのセールでトドメをさされました。
私のHHKBの購入歴
私が最初に購入したのはBluetooth対応モデルである Professional BT です。
どう使うかまだふんわりしていたので、コードが邪魔にならないし色んな用途で使えるでしょぐらいの気持ちでした。

また、Macbookでの利用は想定していました。そしてどこかでみたトラックパッドが便利でそのまま使いつつ、本体に乗せて使ってみたいと思ったのでしょう。いわゆる尊師スタイル(Macbookのキーボードの上にHHKBを置くスタイル)というやつです。
ただ、長く使っているとBluetoothで発生するチャタリングが頻発したこともあったりBTモデルは他端末への接続切り替えが面倒という問題が発覚しました。
そもそも、キーボードあんまり持ち運ばず固定位置にあることが多いじゃんということにも気づいてきて、それなら有線モデルで別に良いじゃんとなって中古で有線モデル(Professional2 Type-S)を購入しました。

持ち運びが多い場合はBluetooth対応モデルが良いですが、特に持ち運ぶ機会がないのであれば入力遅延やチャタリング、電池を気にしなくていいなどの利点も多いので、個人的には有線モデルがおすすめです。
当時、Type-Sはついでぐらいの気持ちで選びましたが、通常モデルと比べると本当にめちゃくちゃ静かなんです!!
特に周りに人がいるときや、夜中に家族が寝たあとにPCを触ることの多い自分にはめちゃくちゃマッチしていました。通常モデルのカチャカチャ感も好きなんですが、Type-Sのスコスコする感じの方も高級感?があって好きです。
ここまでの話に共感できる! という人は有線モデルかつType-Sを買えばよいと思います。おすすめです。
どれがいいか選ぶ前に抑えておきたいポイント
2台のHHKBの購入を通して、用途の解像度が高いと自分に合ったモデルを探しやすいということがわかりました。
ある程度は好みで判断するしかないものの、取り返しのつかないポイントでもあるので強調してここに記します。
Type-Sにするか通常モデルにするか
静粛性をとるならType-S一択なんですが、個人的に重視してほしいのは打鍵感です。
HHKBといえばなんといっても他のキーボードにはない打鍵感が特徴です。(ちなみに打鍵感という言葉はHHKBを触るまで馴染みのない言葉でしたが、本文では多用しております。)
しかし、Type-Sと通常モデルでもこの打鍵感は結構異なります。こればかりは触ってもらわないと理解するのは難しい部分ですが下記の動画をみるだけでも両者が違うということは伝わるような気がします。
静粛性があるかどうかは伝わりづらいかもしれませんが、Type-Sの方は「カチャカチャ」というような高い音がほとんどせずに響かない印象があります(語彙力)
こればかりは好みだと思うので、もし迷っているなら後悔しないように聴き比べて?見てほしいです。
幸い、自分はエンジニアの先輩に貸してもらえたのでこの感覚を養うことができました。タイピングしたが最後、この打鍵感に嵌ってしまい、数ヶ月使った後に購入しています。
私は Non Type-S と Type-S .の両方のモデルを持っていますが、メインで利用しているのはType-Sです。
何よりType-Sの打鍵感が好きだったし、家族が寝てからブログを書いたり仕事をすることも多いので静粛性をとっても軍配があがりました。
英語配列か日本語配列(US配列/JIS配列)のどれがいいか
これも好みがどうしようもないポイントの1つなので購入前によく考えておくことをおすすめします。
自分は当時日本語配列を使っていたので、悩みつつも日本語配列にしましたが結局英語配列を別に買いました。小指でエンターキーが届いて満足しています。
とはいえ、英語配列もそこそこ癖があるので万人には勧めません。何よりHHKBの場合はカーソルキーがないので特に注意してください。
ただ、これはカーソルキーが使えないわけではなく、Fn + 他のキーで対応することになります。詳細は下記の記事を御覧ください!
【買い物山脈】カーソルキー(物理)なんて必要なかった! “HHKB”の無駄のなさで操作が超捗る – PC Watch
日本語配列であればカーソルキーは存在しますのでご安心を!
カラーはどれがいいか
本当に好みでしかなさそうなので好きに選びましょう。
自分は汚れ目立たないし黒一択やろ!と思っていました。
しかし、実は現行モデルだとAES樹脂を使うようになっているため、ほとんど黄ばまなくなったそうです。(かつてはABS樹脂だったので、中古だと黄ばんだHHKBの写真も結構でてくる)
https://happyhackingkb.com/jp/life/hhkb_life17.html
つまり、余計なことは気にせずに本当に好きな色を選ぶのがおすすめです。
付属品は必要か
必要になってから買い足すでよいでしょう。
私が唯一買い足したのはパームレストです。FILCOのウッドパームレストを愛用しています。
【北海道産天然木】FILCO Genuine Wood Wrist Rest S size製品情報 | ダイヤテック株式会社
見た目も好きなんですが、クッションタイプのバームレストは熱がこもるので自分の肌にあまり合わなかったんですが、こいつはいい感じでした。
少しキーボードの高さがある分長時間タイピングすると手首が痛くなることがありましたが、改善されました。
もし同じようなことが起きたら購入を検討してみて良いでしょう。
Professional BTの場合はbluetooth(ペアリング)の切り替えが面倒
かなり限定的ですがProfessional BTの場合の注意点です。
最初は全く問題なかったのですが、最近は仕事用とプライベート用の2台のMacbook(両方ともクラムシェルモード)にして切り替えて使いたくなりました。
また、クラムシェルにしていると最初の認証画面を突破するのにキーボードが必要となるため、一度開いてHHKBと接続→クラムシェルに戻すというかなりダサいオペレーションになっています。
と、かなり特殊なケースですが接続先をガシガシ変えたい人は注意が必要です。
HYBRIDなどなら困らないはず。
HHKBを使うようになってから変わったこと
キーボードで何でも操作したくなる
HHKB にしたことでキーボードショートカットを無駄に使いたくなるマンになってしまいました。
やっぱカッコいいですからね。(厨二感)
トラックパッドのMisson Controlとか使ってドヤ顔していましたが、最近はなるべくキーボードから操作できないかを考えるようになってしまいました。
例えばブラウザの操作ですが、下記の記事が非常におすすめです。
まだトラックパッドでChromeを操作しているの? そろそろキーボードだけで操作しようぜ!! Chromeを使い倒そう!! – Qiita
タブを新しく開いたりアドレスバーにカーソルを合わしたりするようなデフォルトのショートカットは勿論、vimunium という chrome の拡張機能を入れてブラウジングを極限までキーボードのみで操作したりすることもできるようになります。
また、Macの場合はAlfred というランチャーアプリをいれることでほぼすべての Mac の操作をキーボードから行うようになります。
Alfredを使いこなせてない君に!【Alfredの使い方完全版】 – Qiita
今回はこの話まですると長くなるので割愛しますが、アプリの起動・終了、Mac本体のSleep、ブックマーク開く、自作スクリプトの実行など、ほぼ全ての操作がalfredでできるためおすすめです!!!
ちゃんと掃除するようになった
そこそこ金額もするということもあってちゃんと手入れしようという気持ちが安いキーボードのときより強い気がします。
キートップの取り外しも可能なので、お手入れもそこまで難しくはありませんでした。
キーボードは毎日使うし、見えにくいものの結構汚れるのでメンテナンス性も大事だな〜と買ってから思いました。お手入れについては下記の記事も書いているのでご参考まで
たぶん今後もキーボードには一定額を投資すると思う
仕事用と割り切って費用対効果のことを考えたら正直安物キーボードでもいいんじゃないかな、と思います。
ただ自分のようにキーボードに触れる機会の多い仕事や趣味を持っているように、毎日触るものにお金をかけることは満足度が高いように思います。
実際、仕事のときやブログを書くときなど、キーボードを触ることが楽しくなったことのほうが恩恵が大きかったと思います。
それを考えれば十分に元を取れたように感じています。
終わりに
HHKBの選び方の参考になれば幸いです。
3000万回の打鍵にも耐えられるそうなのでコスパも最高です!
それでは、Happy Hackingな日々を!